次に、栄養剤の注入方法について説明するよ。必要なものを確認しよう。
栄養剤(ミルク)
栄養バッグ
シリンジ
聴診器
白湯
タイマー
栄養剤(ミルク)などは人肌程度に温めておきましょう。
注入用フックはS字フックでカーテンレールやベッド柵にかける、ポールハンガーを使用するなどの工夫も可能です。
この時、チューブの挿入時と同じように手洗い消毒をしましょう。
はい!
栄養剤を注入する前に確認することがたくさんあります。しっかり注意して行いましょう。
確認するポイントはこれですね。
その通り!次に胃の残留物を確認していきましょう。
吸引物の性状によって考えられる状態や対応が違うんですね。
次に栄養剤を入れていこう。
まず、事前に温めておいた栄養剤を栄養バッグに入れて、滴下筒を押して半分まで栄養剤で満たしていくよ。
この時、チューブの先端を汚染しないように栄養ボトルはスタンドにかけておくんですね。
そうそう。チューブの状態はちゃんと確認しながら作業していこうね。
次に栄養ボトルと栄養チューブを接続しよう。
この時もチューブが引っ張られていたり曲がってはいないか確認するのが大事だよ。
注入物が本人のものであるか、指示内容を再度確認したり、呼吸や腹部の状態、体位を整えることも重要ですね!
そうだね。再度手順や状況をしっかり確認して、慎重にやっていこう。
ここでクレンメを緩めると注入が開始されるよ。
結構ゆっくりなんですね。
3秒に1滴ほどの滴下で、1時間で100mlくらいの注入量になるよ。
もし滴下速度が早すぎると多量注入、嘔吐、高血糖の危険があるんだ。
そうなんですね。他にも観察するポイントはあるんですか?
チューブの抜けかけは誤嚥の可能性があるからこれも注意すべきポイントだね。もし見つけたら無理に入れ直さないで、すぐに注入を止めて一度抜こう。
他にも、注入中は本人の状態をよく観察して、嘔吐や冷や汗があったらまずは注入を中止しよう。他にも不安がある場合、判断に迷った場合は、一度注入を止めて、姿勢を整えて落ち着くまで様子をみてあげるのも大事だね。
器具と本人の両方へのこまめな観察が大切なんですね!
その通りです!
バッグ内の栄養剤がなくなったらチューブの接続部まで栄養剤を流していって、クレンメを閉じるよ。
その後チューブを外してつまり防止のために10mlほど白湯をゆ流していくよ。
注入後も30~1時間は安静にしましょう。