長野こども療育推進サークルゆうテラスからMテラスへ 

 長野子ども療育推進サークルゆうテラスは、小児在宅医療に携わる多様な立場の方に、直接会い、お話を聞いて、つなぐことをミッションに2011(平成23)年から活動を続けてきた患者家族の団体です。

 県立こども病院のしろくま図書館に事務局を置き、こども病院を退院した子どもたちを支える地域の方とこども病院をつないでいましたが、やがて地域の支援者同士をつなぐ活動へと広がっていきました。こうしてできた多様な専門職の輪は、2015(平成27)年に長野県自立支援協議会療育部会「重心・医ケアワーキンググループ」として結実。このWGの活動に呼応して、信州大学小児医学教室の中沢教授始め小児科医が2018年、寄付講座「新生児学・療育学講座」を立ち上げて、ゆうテラス代表の亀井智泉を講座の仲間にむかえてくれました。この講座は、令和3年9月の終了まで「助けたいのちのその先を支える小児医療」を創る活動に取り組みました。

 Mテラスは、ゆうテラスが構築した地域の支援者のネットワークと、次の時代の小児医療を創りたいという小児科医の熱意が一体となって生まれたグループです。

 わたしたちは、小児科医をリーダーに、医療的ケア児等の地域生活支援=小児在宅医療の人材育成、情報発信など、子どもたちのいのちと成長、暮らしを支えるための活動を、分野のカベを越えて行っていきます。

代表  

三代澤 幸秀 みよさわ ゆきひで

 新生児医療に長く携わる中で、社会的に困難な状況にある妊産婦さんや、退院後にも医療が必要なお子様の支援が大切だという思いを強く持つようになりました。

 これらの問題は医療だけでは決して解決できず、さまざまな職種が連携して支援することが大切です。しかし、急速に大きくなった問題であるため、必ずしも連携が円滑とは言えない現状があります。

私は新生児科医であるとともに長野県の医療的ケア児等支援スーパーバイザーとして亀井さんと一緒に活動しています。妊産婦や医療的ケア児を支えること、支援者を繋ぐこと、次世代の支援者を育てることに尽力したいと思っています。このサイトを通して、皆様のお役に立つ情報を発信していきます。

平成12年信州大学卒・大阪・長野の病院での小児科勤務を経て、平成20年4月 長野県立こども病院新生児科勤務
平成25年4月 信州大学医学部付属病院小児科勤務(新生児科) 現在信州大学小児医学教室助教

小児科専門医・周産期新生児専門医 医学博士
災害時小児周産期リエゾン・日本新生児成育医学会評議員・周産期専門医指導医

副代表  

亀井 智泉 かめい ちせん

亀井智泉

1997年に生まれた長女が周産期のトラブルから自発呼吸もない超重症心身障害児になりました。

4歳で亡くなるまでの間、たくさんの人の支えでこどもも家族も幸せに育つことができました。

こどもを真ん中にしたチーム医療があれば、地域でも幸せな子育てができる、と思い地域に広がるチーム医療を創るために、皆様のつなぎ手として働いています。