えむ

最後に、企業として災害対策にどのように取り組んでいるのか教えてください。

守屋さん

災害時における在宅酸素患者のサポートは非常に重要です。
私たちは災害対策として、酸素ボンベの備蓄や、緊急時の迅速なサポート体制を整えています。

なるほど。

まず、酸素機器が停電等で使用できなくなった場合のために、バッテリー駆動可能な装置や、
自動で酸素ボンベに切り替わる機能を備えた装置を提供しております。

連絡システムについてもお伺いで来ますか?

フクダレスキューウェブというサービスがあります。
例えば2023年8月の台風6.7号による災害の際にはこのシステムを使って
延べ約1350人の療養者の安否確認・機器の状況確認を行いました。

全国に連絡網があるんですね。これなら安心です!

ただ、私たちが最優先で行うことは療養者の安否確認であり、
被災地域への機器や酸素ボンベ等の物資の搬入などは行政の力が必要となります。
電源が使えない時に酸素ボンベを持って来てくれると期待してくれているご家族もいらっしゃいますが、
なかなかそうはいきません・・・。

そうですか。

令和6年1月の能登地震の際には、
長野・富山にある緊急用のボンベ100本をDMATの方に持って行っていただきました。

医療との連携も大切なんですね。

その通りです。
また在宅酸素を扱っている企業ごとに別の連絡システムを使っているというのも問題かもしれません。
行政とのつながりも大切ですし、災害対策に関しては改善の余地はあると思います。

なるほど。
よくわかりました。

資料提供 フクダライフテック(株)